VALUETOTEXT関数は、一つのセル値(VALUE)を一つの文字列(TEXT)として返します。
先に紹介したARRAYTOTEXT関数では、配列(セル範囲)という「複数」が対象でしたが、VALUETOTEXT関数は「単一」のセルが対象です。
VALUETOTEXT関数は、現時点で「Microsoft 365」の最新ExcelとWeb版で利用できます。
はじめに
VALUETOTEXT関数は、今のところサブスクリプション版の「Microsoft 365」アプリ「Excel for Microsoft 365」とWeb版だけで使用できます。基本的な使い方を紹介していきます。
単一セルのデータを文字列に変換するんですね。詳しく教えてください。
よろしくお願いしますm(__)m
【この記事でわかることは】
・VALUETOTEXT関数の使い方がわかります
VALUETOTEXT 関数の構文を確認
VALUETOTEXT 関数入力時に表示される「数式オートコンプリート」から確認します。
※ 対応していないExcelバージョンでは「オートコンプリート」にこの関数は表示されません。
※ リンクはこの関数のヘルプ掲載場所です。
VALUETOTEXT 関数の構文と引数
表示される引数の表示画像がこちらです。
引数の[書式]などをこの関数のヘルプで確認して整理するとこんな感じですね。
引数 | 説明 |
---|---|
値 【必須】 | 文字列として返す値(セル)を指定 |
書式 【省略可能】 | 返されるデータ形式を次の2つのいずれかで指定 [規定値は0] 0 既定。 読みやすい簡潔な形式(セル表示と同じ) 1 厳格なフォーマット 文字列は論理値、数値、エラーを除き、引用符(“”)でカプセル化 ※数式バーに入力したときに解析できる文字列を生成 |
下の画像はHELPに表記されている引数の説明です。ARRAYTOTEXT関数の説明文を一部改変しているだけのように見えます。いろいろテストしてみましたが赤線で打消しを入れている部分は、どうやっても再現できませんでした。この部分は多分間違いだと思います。
VALUETOTEXT 関数の使用例
それではいくつかの使用例を見ていきましょう。
VALUETOTEXT関数の書式を確認
ARRAYTOTEXT関数で使ったものとほぼ同じデータを用意して関数を使用してみます。
違う点は、改行文字「CHAR(10)」を含む文字列データと文字列の中にダブルクォーテーションが入っているデータを用意しました。
【書式なし(0)の場合】の動作
【書式(1)の場合】の動作
「値」にセル範囲を指定した場合の動作
まとめ(おわりに)
以上、VALUETOTEXT 関数 について解説しました。
ARRAYTOTEXT 関数の単一セル版ということがわかりました。
引数の[書式]で「0」を指定または指定しない場合は、単なるセル参照「=」の場合と同じ結果になります。活用する場面があるのは、[書式]に「1」を指定することが多いでしょう。
ダブルクォーテーションの処理がちゃんと出来ていることがわかりました。
式内でデータをセル参照する場合などで書式を変えてを試してみます(^^♪
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【今後の記事について】
今回の記事はいかがだったでしょうか。皆さまのお役に立てたなら幸いです(^^;
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