Excel VBA LCase関数大文字(英字)を小文字に変換

Excel VBAの「LCase関数」について解説します。

LCase関数とは
構文（引数と戻り値）
解説
使用例
おわりに
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LCase関数とは

Excel VBA の LCase関数とは、対象文字列内の大文字アルファベットをすべて小文字アルファベットに変換して返します。

※ 大文字アルファベット以外の文字は影響されません。

LCase関数(Visual Basic for Applications リファレンス)

構文（引数と戻り値）

Excel VBAの関数を使いこなすには、関数の構文を正しく理解しておくことが重要です。

構文

LCase(string)

逆の動作で小文字を大文字に変換するには、UCase関数を使います。

引数

引数	説明
string	【必須】任意の文字列(式)を指定します。

※ 変換対象は、文字列内の大文字アルファベットです。

戻り値

戻り値	説明
文字列	大文字アルファベット部分を小文字に変換して返します。

※ 引数 string に Null が含まれている場合は、 Null が返ります。

解説

★ LCase で引数(string) に指定した文字列による動作は次とおりです。

引数(string) が (KURUMICO.COM) の場合、kurumico.com が返ります。
引数(string) が (Kurumico.COM) の場合、kurumico.com が返ります。
引数(string) が (I = A + B) の場合、i = a + b が返ります。
引数(string) が (ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ) の場合、
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz が返ります。
引数(string) が (大文字アルファベットが無い) の場合、
そのまま 大文字アルファベットが無い が返ります。
引数(string) が (大文字 ABC) の場合、大文字 abc が返ります。
引数(string) が (小文字 abc) の場合、そのまま 小文字 abc が返ります。
全角の大文字アルファベットは、全角の小文字アルファベットに変換されます。
半角の大文字アルファベットは、半角の小文字アルファベットに変換されます。

大文字と小文字が混在しているアルファベットは、全部小文字に変換されるということです。

使用例

LCase関数の変換例を見るために、InputBoxを使ってMsgBoxに表示する例です。

Sub LCase_test()
  Dim str As String
  str = InputBox("アルファベットを含む文字列を入力してください")
  MsgBox str & " は " & vbCrLf & _
         LCase(str) & " に変換されました"
End Sub

InputBoxに入力した文字列による変換例を MsgBoxの画像でいくつか見てみましょう。

大文字アルファベット KURUMICO.COM の場合は次のとおり、すべて小文字に変換されたのが確認できます。