Excel VBAの「Month 関数」について解説します。
Month 関数とは
Excel VBA の Month 関数は、指定した日付が何月かを表す 1~12 までの整数値 Variant (Integer) を返します。
では、Month 関数の構文や引数の設定など、実際の使い方について解説していきたいと思います。
Month 関数(Visual Basic for Applications リファレンス)
構文(引数と戻り値)
Excel VBAの関数を使いこなすには、関数の構文を正しく理解しておくことが重要です。
構文
Month(date)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
date | 【必須】日付を表すバリアント型 (Variant) の値を、 数値式、文字列式(または任意の組み合わせ)で指定します ※ date に Null が含まれている場合は Null が返されます |
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|---|
月を表す数値 | 1 ~ 12 の範囲の整数値 Variant (Integer) を返します |
解説(使用例)
Month 関数は、引数 date に指定された日付が何月なのかを示す数値を返します。
Month 関数の動作を確認するサンプル
引数に設定した日付から Month 関数で月を表す数値だけ抜き出して表示します。
'■Month関数の動作確認サンプル
Sub Month_Sample()
Dim d As Date
'▼Now関数の取得値を変数に代入
d = Now '実行時の日時を取得
MsgBox d & " は " & Month(d) & "月です" & _
vbCrLf & "50日後は" & Month(d + 50) & "月です" & _
vbCrLf & "100日後は" & Month(d + 100) & "月です" & _
vbCrLf & "150日後は" & Month(d + 150) & "月です"
End Sub
実行結果の MsgBox 画像 がこちらです。
・3行目、Date型の変数 d を用意しています。
・5行目、変数 d に Now 関数でコード実行日の日時(日付+時刻)を代入しています。
・6行目~9行目で、MsgBox に Month(d) と Month(d + 50) で50日後、Month(d + 100) で100日後、Month(d + 150) で150日後の月数値を取得して表示させています。
日付に時刻が付いていても、時刻部分は無視されます。
Month の引数 (date) に、日付リテラル #6/27/2024# や 文字列で ”2024/6/27” や “2024年6月27日” などを直接指定しても同じ結果になります。
Date など日付・時刻関数の使用例について
Date 関数のほか「日付・時刻」の関数について解説している過去記事があります。下記のリンクからジャンプしてご覧いただければ幸いです。
おわりに
VBAの関数一覧はこちらからご参照ください。
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Excel VBA Month 関数は、引数の日付から月を抜き出して 1~12 の整数値を返します。簡単に言うと、日付の月の数値だけを返すということです。
Date 関数は日付を抜き出します。その日付から「月」だけを抜き出すのが「Month 関数」です。
同様に「年」だけを抜き出すのが「Year 関数」、「日」だけを抜き出すのが「Day 関数」です。
さらに、日付に時分秒を含んでいる場合「Hour 関数」「Minute 関数」「Second 関数」を使用して「時」「分」「秒」を取得できます。
以上、この解説が少しでもみなさまのお役に立てたなら幸いです(^^;